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癒縄 命羅のロープヒーリング

緊縛~癒しの力と美しさを求める人へ

 存在証明第17話

存在証明第17話

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 沙羅と事務所にもどり、仕事を淡々と終わらせた時には一九時を過ぎていた。沙羅もほとんど話さなかった。二人は何も言わず歌舞伎町方面に出かけ、バリの雰囲気のホテルに入った。沙羅を正面からよく見ると、瞼が腫れている。きっと自分もそうだろう。二人がここに存在するにはきっと訳がある。生きている訳だ。沙羅も自分も本来は世界の子供たちの為に生きていると感じている。それが少しでも達成される事。栄養失調で明日をも知れない幼子に僅かでもミルクや食べ物を送る事。テントや毛布を寄付している団体や国境なき医師団に寄付をする事。それが、自分達の「存在証明」なのだ。

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 だが、何故だ。何故、自分たちは加虐や被虐、支配や服従、躾や罰でなければ自らを解放し性的にも一体になれない様に生まれたのか。いや、後天的になったのだろうか。どちらにせよ、多くの人々からは性的マイノリティーとして蔑視される事も多い。だが本当にそうなのか。違う、自分たちはおそらく誰よりも愛情の深さや置き所を追及した結果としてここにいるのだ。胸を張って言っておく。きちんとSMをしている者たちは、本当に愛を探して彷徨っている者達なのだと。

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 ナクをメールで呼んだ。そろそろ来るころだ。今日はナクに沙羅を沢山愛撫させる。沙羅を沢山逝かせる。体中舐めさせる。沙羅を唾液でドロドロにさせてやる。沙羅の腫れた瞼の内側にたまった物を、ほんのひと時忘れさせる。それから、ナクに自分の男を咥えさせる。沙羅に足を嘗めさせ続けながら自慰させる。ナクの後華を沙羅の舌できれいにさせる。二人に首輪をつけて、室内で放し飼いにする。一本の骨の玩具を二人で取り合わせるように投げる。二人が抱き合った形で縛って放置する。そのまま沢山深いキスをさせるつもりだ。二人をバスルームに連れて行きナクをガニ股に立たせて、その下に沙羅をしゃがませてナクの尿を浴びさせて、飲ませて、――――――涙が出る。

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なぜ、勝手に死んだのだ。俺の命令もなしに。俺の為に生きろと命令したろう。誰が、お前の保険金で子供たちを救えと言ったのだ。誰もい言っていない。何故、自分の母親より俺と居る事を選ばなかったのだ。どうして何も言わず終止符をうたなくてはならない。俺の世界から勝手にとびでるんじゃねーよ。俺はお前の何だったんだ。お前は言ったはずだ。俺のものになった時に誓ったはずだ。

「蜜柑は必要とされる限り、京さんのものです。京さんの為に生きます。」

 そう誓ったはずだ。蜜柑、蜜柑、蜜柑、蜜柑、蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑蜜柑。何故勝手に死んだのだ。ミッキーと抱き合うお前。スモールワールドで一番ハシャグお前。パレードを見て泣き出したお前。南の島の海ですべてを脱ぎ捨てて魚になって泳いだお前。香港の夜景を見ながら抱きついてきたお前。唇を勝手に奪いにきたあどけないお前。大阪の楽園のキングの大ファンで俺がいるのに抱きついて行ったお前。串揚げがとまらなくなるお前。お好み焼きでもたこ焼きでもなく、キャベツ焼きが好きだったお前。沙羅の尿が飲みたいと懇願したお前。ナクの鼻から出た物をおいしそうに食べたお前。緊縛師仲間のイチさんのサイバーロープを見てテンションが上がりすぎて咳込んだお前。アサリのトマトソーススパゲティーを作るのが得意だったお前。紫さんの主催の縄会で彼の手料理がお気に入りになったお前。飛行機の窓から必ず夕焼けを撮るお前。俺の為に生きると誓ったお前。嵐さんのショーを見て入り込みすぎて涙が止まらなくなったお前。鋼さんの魔力的な魅力を自慢げに俺に話していたお前。夏の暑い日に、イチゴシロップ色になった舌を俺に見せて、かき氷を二杯も食べたお前。新宿の雑踏のなかで待ち合わせよりも三〇分も早くきて俺を待っていたお前。俺に耳元で逝けと言われただけで達してしまうお前。高層ビル群の隙間から見える青空には天使がいるんです、と、俺に教えてくれたお前。











 今、どこにいる。蜜柑。いつも言っているだろ。返事はすぐにだ。











 ナクが来て総ての予定したプレイを終えた。ホテルの部屋に備え付けのパソコンで、ナクに蜜柑のブログを読ませた。だから、結局、沙羅もナクも瞼が腫れた。自分はその後、鏡をみてようやく俺から自分に戻れた。あまりも目が赤くて驚いたからだ。






――――――いつも言っているだろ。返事はすぐにだ。





 ナクをこんなに泣かせて、お前、悲しくないのか。


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続く




最終話に必要な画像が現在手元にないので、途中までのアップになりました。
ご感想など沢山いただいています。
大変励みになります。
おそらく次回が最終話となりますのが、「存在証明」は最終話アップ後、2週間ほどですべて消すかもしれません。
次の話は過去の作品ですが「雫の月」というものをアップしていこうと思っています。
また、全ての画像の転写は御遠慮ください。





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